とある二人連れと旅をしていました。
二人とは今朝、じゃあ元気でね、と挨拶をして別れ別れになりました。
一人は淡々と仕事に戻り、もう一人は息の詰まりそうな日々に戻っていきました。
僕はここに残っています。
そして途方に暮れています。
彼らとは毎日毎日、夜中まで、時には明け方まで、時には結局眠らずに、たくさんの話をしました。
そして走りました。
苦しくも楽しい日々でした。尊い日々でした。
だけど、別れ別れになったこの何もない日々も、その続きにあると思えば僕には愛しいのです。
僕は彼らの友達ではありません。
でも、僕は彼らがずっと遠くまで旅をしていくことを知っています。
僕だけが知っています。
元気でいてくれたらいいと思います。
その道のどこかで、いつかまた偶然に再会出来たらいいと思います。
「ここ」は、どこでも、とある世界のどこかです。あなたの足元も。
彼らが自分の道の上で生きる今日を僕も生きるのです。
忘れませんように。
忘れないでしょう。
(Inside my mind
I wonder where we'll go)
だけどなんだか奇妙な日々でした。
こんな事が起こるんだな、と僕はまだ不思議に思っているのです。
twisted maple trees/the hiatus
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