いま同僚全員に中島らもを知らないと言われてショックでした。
さて現在の東京。
なんか、街のなかが変な方向に落ち着きすぎてるように感じます。
普通に生活するのは大事ですよ。
楽しいこともどんどん取り戻していくべきだし、
不謹慎と言いまくって何もしないのはよくない。
けど、原発のことに限っていえば、
関東圏はかなりの非常事態だと思う。
「大地震にも落ち着いて対処できる日本人」は本当に凄いと思うけど、
冷静でいることと、危機感がないことは違う。
水道水のヨウ素の数値とか、
飲んでも差し支えないとかの報道を信じてないわけではないですよ。
いきなり何ベクレルとか言われても計算できないから、
平気ですというのをそうなんだと思うだけだけど。
でももう「見るからにやばい」の段階まで差し迫ってるんだから、
ちょいちょい細かいとこを突っついて、
東電の社長はどこなんだ!とか
ミネラルウォーターで割ればヨウ素薄まるよ!とか
停電なったらアイスとける/(^o^)\とか
危機感…orz (それはそれでタフな姿勢だなとは思いますが…)
政府は「安全ですよ」というけど、正直、どこがだよ…と思う。
原子炉が四つもギリギリの状態。
ひとつの県が(実際には、まだそこまでの範囲ではないみたいだけど)もう人が住めないような状況に追い込まれようとしてる。周りの地域の作物がだめになり、それに関わる人達(農家だけじゃない、ものすごく多い)の生活まで危ない。
そして東京まで放射線が来てる。←
最悪の事態になれば、日本は首都を捨てることになる。
「冷静に」考えれば考えるほど、
それだけで、国家が傾くのにじゅうぶんな非常事態のはずです。
もうすでに日本との貿易を控える動きも出てる。
それが進めばあっという間に日本終了のお知らせ。
パニックで街中が騒ぎになるのは望まないけど、
日常生活を続けることに気が行きすぎて、
心配だよーと言う小さな声を、大丈夫って言ってんじゃん!!と大声で、
かき消してしまってるような気がします。
「世界一安全って言われてる日本の水道水が放射性物質で汚染された」
っていう根本的な事実をスルーして、
飲んでも人体に害はないから平気とか、水の買占めしないでとか、
(物のパニック買いは正しいとは思わないけど)
そういうレベルの話にすりかわってるのは何故?
水の買占めを叩いて、
「汚染されてるけどたいしたことないんだからね!」
って、それは無理がある。
そして(私には理由がわからないんだけど、)
「原発危ないからもうやめようぜ」って言うと、
何を知ったふうなことを、みたいな空気になるのもなんか変です。
是非を問う議論は平常時にしないと意味がない、とか。
サッカーW杯の時とかの「にわかがどうこう言うな」
っていうのと似てるけど、
私を含め今回の件でやっと(本当にようやく)、
地震の多い国に原発は無理って痛感した人も多いはず。
どうこう言うのは今ですよ。
過ぎれば、「ほら大丈夫だったでしょ」で済まされると思う。
世界最大級の大地震を逆手にとって、
このレベルの地震にここまで耐えたんだから平気とか言われるかも。
でももし明日、福島原発が最悪の事態になったとしても、
議論するのは後回しですか?
原子力についてたいした知識があるわけではないけど、
これまでの原発事故を調べただけでも、
もう原発やめようぜって思っちゃったよ。
誰かが恩恵を受けるかわりに、誰かが高リスクを負うっていうのは、
まず、仕組みとしてだめだ。
何日か前についったに書いたけど、
このままちょっとずつ電力を減らして暮らしていって、
原発を持たない国にすればいいと思う。慣れれば普通になる。
これまでが便利すぎ、電気使いすぎだったんだよ。
(そこから発生する損失のことまではいま一気に考えられないすいません)
ちょっとずれますが、
大戦に負けたとき、日本は「戦争を放棄する」っていう法律を作ったんだから、
これを機に大胆な決断を希望します。
いまは政治家の種類がちがうのかもしれないけど…
うーん、こんなとき、中島らもの意見が聞きたい。
みうらじゅんだと若干心許ない。