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T A N K A !!

短歌っぽくつぶやいたやつのまとめ。
もうちょっとあるかと思ってたけどこんなもんか!少ない!
しかもいくつか作った記憶がない!(そら大問題だ)

後半になればなるほどなんかダブってんじゃないかって気がするんだけど、自分じゃ見つけられませんでしたので、あったら通報してください。
返歌RTは、元の歌はひとのものなのでホワイトニング。

にしても、犬よ、誰の許しを得て二連投とかしておるのだおまえは。



「東京」をフルボリュームで聴いている持ち物はまだ何ひとつない

五年前雑誌の中で跳んでいた君は今でもまだ跳べますか

(骨だけは大事にしようくれぐれも 折れるとたぶん超痛いから)

雨粒の形に土は盛り上がりなゆたの虫の墓を知らせる

今もなお放棄の痕が棘として刺さったままだ邪魔くさいなあ

注がれたぬるい噂をカップごと叩き割りたい午後三時すぎ

ズルしよう、近道しようとしたけれど、迷って泣いてしまったんです

きたなくて狭くて寒い部屋だけど月のよく見える窓があります

終わりです、言われなくても知っているだから黙って始めればいい

始めます、大人は今日も言うけれど終末だった記憶しかない



いられない理由もなくていることもむずかしいから居眠りをする

優しさを問えば甘いといわれるし悲しみを問えば甘えといわれる

混雑時なぜか空いてる座席にはパンタグラフの妖精がいる

もう食べた?いつ食べにいく?なに食べる?なんてたのしくやさしい会話

五千年生きられることになったから五百年後に結婚しよう

どこにでも行ける切符は売ってない気付いたのなら偽造するんだ

ぶった切る努力だけでは切れなくて切れた輪ゴムが中指を打つ

僕だけがあなたを救うひとことを知っていますよ「このろくでなし」

ありふれたものとはみなに愛されて愛されすぎた成れの果てだろ

少しずつなくした少しずつ拾った僕は僕としてここにいるだけ



いま何もしてないよ忘れていいよ忘れないから心配ないよ

みんなが幸せであればと願うよりみんなで幸せになりたいな

愛のない、と口にするのは欲しいからどんな愛でもまだ欲しいから

春雨を弾く枝からFが降るもういないひとの六弦に似て

殴ったら痛いのはよくわかってるわかってるけどぶん殴りたい

脳みそはいつもひりひりしてるのに言葉にするとへろへろになる

きみの背に背を向けて駆け出して地球をぐるりまたきみに会う
( RT @udonnobita)

---

夜だった高速道路のラジオからだった間もなく星が流れた

僕の好きな先生はまだ出張中置き手紙だけ沢山あるよ

ステージの前はいつでも留守番の誰かがジャンプし続けている



彼の歌があり僕らの愛がある電波がつなぐ休日の窓

うんざりな世界まーるくしてくれたような日だったな、サンキューレディオ!

さびしい日こそ花があり歌があるさびしいことを忘れずいよう

---

すぐ出せるとこに優しさもシャチハタも置いてるはずがいつでも探す

ネジはもうギリギリにまで巻いてある五回打ったら出て行く時刻

泣き止めば骨の砕ける音がして新たな羽根の育つ感触

まだここだ数えるふりでほんとうは降りたい駅の名前も知らない

ひとりきり歩くと言って出ていった遺書にはひとの心配ばかり

あの頃の君は世界とごたまぜで五月のような色をしていた

この部屋に閉じ込められたことにしたい、雨が降り出せばいい、今すぐ



あがくように歌い歌うようにあがく成すなら生きろさもなくば死ね

休日を遊び疲れた幸福を伝えそびれたままの幸福

おやすみと言えずに丸くなった日も毛布を引き上げてくれる人

新しい住所がいまだ馴染まないたぶんもう馴染まないんだろう

逸らされた視線のわけは簡単だあなたの話がつまんないから

捨て去れば行けるらしいねどうしても抱えたままで行きたいんだよ

こんな事ばっか言いたいんじゃなくて……悪いね、すまん、やっぱ言いたい

手を繋ぐ僕らは「僕ら」のはかなさを知っているからただ手を繋ぐ

羽根欲しさです全部わたしがやりました(鳩の死骸は三十一羽)

木と星と道路の声がする時刻、いまだけ人間(ひと)をやめていいだろ



持ち物のすべてと今日とひきかえにあともう少し明日をください

気づかないようだから言うけれど今きみは死ぬほど怒ってるんだ

いつまでも増えない未熟な選択肢スニーカー、猫、ベッシーホール

I'm sorryなら間に合うのだろうか僕はそれでも人がいとしい

I'm angryではそぐわない気がしてる僕は草木のようにかなしい

愛してるからさようなら簡単なパラドックスだ足跡も無い

変えたことで変える前より濃くなった自分の影が重くて困る

動いたら撃つ、やめろ馬鹿、そうバカだ……まじめにやるの疲れた寝よう

ろうそくもチョコも誤解もつまらない性交のうたも「とけて」お終い

バカバカしいことだけしていたいけれど、お道化でないよと祖母の口癖



さっきから思い出せない字があってマトリョーシカの三つ目開ける

新緑だ、世界は数を数えてる……聞こえないのは聞かないからさ

吐く息の紅い小さい水泡のひとつひとつを覚えているよ(2010.05.09)

呟きにたくさんたくさんタグを打つせんせいあのねに似てる気がする

しなやかな言葉づかいを真似てみるそばから嘘をついてる気分

夜遅く目覚まし時計の針折れて戦争を知る夜明けのニュース

雨雨雨雨雨雨蟻の行列砕かれた悲鳴を聞いた

雨がまた東京を腐らせていく友達の靴はもうどこにも無い

破壊と再生の土を放棄したまま時計だけ見て逃げる奴らめ

猫の歩みできみが帰り傾いた街灯を月にしてしまった



手を挙げて眺めた虹も消えてったまた会えるだろ雨のあとには #fujifabric

春雨を弾く枝からFが降るもういないひとの六弦に似て #fujifabric

面白くないのに面白いってねえ、さあいちぬけたもう戻らない

オオセグロカモメの足音を聞いた日があった本当に独りで

同意でも共感でもない肯定だ絵本のような心で生きる

夕刻を過ぎて無人のターミナル造りかけの橋はまだ架からない

夕刻を過ぎて無人のターミナルいまだ架からぬ高架橋あり

怪物は開けた口から裏返りまた自らを飲みこみ育つ

引かないと足せないことを知らぬから「価値あるもの」で溢れる器

石鹸の色と眠気と冷たい手明日も生かされるという予感



皿が割れましたと電話耳元でさびしいことをあえて言う人

窓ガラス百回拭くことでしか救われないような濁った孤独

三重沖でタンカー座礁のニュースの日父の数字が0に戻った

群集を睨み付けてもひとりきり自分の名前を嫌う少年

陸を捨ててゆく飛行機の白い腹ぎらり光って飛べよとわらう

朝顔が無言で蔓を巻くようにねじれていたい夏終わるまで

終わらない夜を欲しがる子供らはバックライトで名前呼び合う

切れなくなって折り取ったカッターの刃は切れなくて変にいとしい

決心と書いて覚悟と読んでみる犬は吠えるが月は満ちない

目を閉じて毎夜出掛ける国の名がわからないことが怖いのです



羊がいっぴき、オマケにろくまんひゃくにひき……ボーダーコリーもセットでどうぞ! 
RT @sakikko23

納得のいかぬ夢から覚めた手に握っていたのはきみの優しさ
RT @kanoe6210

置物のふりして鳩が座り込む日陰はちょうど鳩のぶんだけ

生まれた時から持っているベクトルをただ一方向にただ伸ばしゆく

青空だったはずの日の挨拶は言えず終いで梅雨の入り口

二番線から携帯をいじる手へ路線図どおり悪意の伝播

爪を切るとき後悔とその前を比べる癖がついてしまった

六月は眩しかったな、今はもう「眩しかった」と言うだけのこと

忘れてねあなたの別れ話より気になっているカフェオレのまずさ

話したいことがあるもうずっとある月の窪みが埋まるほどある



土曜日の隠し場所さえ分かったらマンデーブルーを埋めにゆくのに

灼け落ちる衛星のラストボイスはS.O.Sではない眠れない

暴風雪波浪警報発令中定時無線の声は穏やか

美生柑と書かれた箱の角つぶれ知らない暮らしの匂いを知った

真っ直ぐに投げられなくていつからか遠投ばかりを競うこの日々

いつだって真っ直ぐ投げたというだけで自分勝手に満ち足りていた

ピーマンを対称に切る片方に種が身を寄せ命乞いする

告白は嘔吐にも似たQWERTYループの果てにまた腹のなか

くたびれた道をふたりはチルアウト名前も知らない花が散る散る

ある訃報石の心で待っている捨て置くならばとどめをさせよ



定形の缶の中身は大人しくfreeをうたう哀れな液体

誰か助けてと手紙を書いたけど出せる相手が思い付かない

何もかも雨天決行待つことを忘れたビニール傘の世界

誰もいなかったから誰かに言った、元気で、いつかまた会いましょう

こわがりな僕ら離れることでしかこわくなくなる術がなかった

ていねいに揃えたすずめの赤い足たまに眺めて仕事は多忙

緑色と信じていたあの色はほんとは何色だったのでしょう

明日はもう会わないことにするのだと今決めたこと今聞きました

インサイドアウトかアウトサイドイン鏡ではない共喰いなんだ

ザッピングしすぎて痛む左耳押さえて街を切りぬけてゆく



本当は手繰り寄せたい服の裾ほつれた白い糸すら怖く

諦めろ、知らない駅の改札に消える切符が早口に言う

遠吠えのパイオニアたる野良犬の吠える理由は特別にない

なめらかに生きるコツだけ覚えたら右手の指先が透けて見えた

エバミール包んだ手紙気休めに届く日曜湧かすコーヒー

幸運を願うことしかできぬので長い吊り橋渡っています

夏至間近出た芽はいまだひとつだけ暮れ方長く鉢をみつめる

玄関を開けて誰かが出て行ったのに誰も誰だか知らないの

使用禁止の遊具には陽が当たり鳩がくるくる仲間と話す

ざらざらとパイプ枕を干しながらペンネの味を考えている



たいそうなことではなくてただやるかやらないかだけ曇天のもと

地下鉄のホームはいつでも風が吹いていて内なる気圧配置を変える

忠告の返事ヨーグルトのふたを舐めるついでに舌出しておく

約束のタグ焼き切ったライターの青かった火はもう赤いだけ

そんじゃあね、好きなんだけど狭すぎる宇宙は広いし絶交しよう

ピーナッツ埋めた鉢から芽を出した穏やかな日々がきみを殺した

ロータリー照らす六灯輪をつくり始めと終わりの手伝いをする

もうちょっと長く深くと息を吸うまだ潜るため底を見るため

365分の1じゃなく選び選ばれ今日のあること

皺のない折り目正しい闘いに敗れて破る模範解答



忘れない一生忘れないと言う声を忘れて開く次月のページ

抜け殻を抜けて何かになりたいと綺麗な皮膚を惜しむ弱虫

少しだけ先の天気を知っている君の背中が頼もしかった

後悔を期待していたんだろうか聞かされたのはただ、今だった

なだらかなキャッチボールはもう飽きた当てておくれよ鳩尾深く

太陽の入れ墨ひとつ右手首思い込みでもおのれを信ず

適当に折った三日月ポケットにまたねまたねと手を振り続け

寂しげな字を書いた手が嘘をつく安売りチラシの裏置き手紙

今でなければ意味が無いことなのに花が咲くのをじっと待つ馬鹿

壁を這う虫の歩みのつたなさを笑うあなたを踏み潰したい



雨のせいですかね、そうね、そうでしょう、眠れませんね、雨のせいです

放つ矢に毒を塗る手の器用さに見とれる鳥がいると思うな

息継ぎが足りず鼓動は加速する取り急ぎ生きていますと書く

置いてきてしまったものを知っている六月のイタヤカエデの根元

息を殺して明かりを消して居留守同じ名前の誰かが来てる

もういいよと言って日めくり破ったらもういいなんて言えなくなった

お別れのベル鳴り止まず花束を渡しそびれた永遠の冬

春夏の境をまたぐ空がありわざと遠くに傘を忘れる

尻尾の切れたとかげのように思う何度目かの再生の朝だ

かくれんぼしている生まれてもうずっとしている鬼が誰かも知らず



みんなの手みんなの仕事みんなからみんなの気持ちみんなって誰

ナンバーの最後のひとつ押せないで桁落ちの音ばらばらと鳴る

山滴る、ただれた喉で呟いて眺める山もなくて咳込む

一日をきょうも許してくれますか祈るベランダHOPEの煙

虹色の虹が見たくて家出した街のビジョンに雨色の雨



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とりあえズ!今ここ!



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writer: モニコ

えらそうな人に会ったら言うんだよ「みんな同じでみんなばかです 」

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