(前回までのあらすじ)
前からちょっと痛かった左下の親知らずが島にいる間にまた痛くなり、「応急処置だけするから、地元に帰ったら抜きなさい」と言われたので、近所の歯医者に「痛いから抜いておくれ」と依頼。いろいろ検査して「では来週抜きましょう」ていう運びにはなったものの「痛ぇんだろうな〜」と鬱だったものの抜かないとえんえん痛いからしょうがなく歯医者に向かったものの、そこには地獄の展開が待っているのでした。
ちなみに行ったのは旧日記に書いたレオンとニキータしか置いてない歯医者。
久しぶりに行ってみたらそれ以外の雑誌とリラックマの絵本が増えててほっとする。
で、「今日、体調は大丈夫ですか」と、入るなり言われる。普通にビビる。
「じゃあまず麻酔していきますねー」と、親知らずに対して全方向に注射を打ちまくる。7本は打ったと思う。歯の周りどころか舌まで麻痺。まあ、これぐらいにしてくれないと生きてる歯を引っこ抜くわけだから困るよなーと思っていたら、
先生「じゃあ、メス取って」
( ゚д゚) メス?
生え方が悪い(手前の歯に90度にぶつかってる)ので予想はしてたけど、案の定歯茎を切開してほじくり出すしかないということ。麻酔は効いてるけど『ざっくざっく…』と歯茎が切れていく音がする。ギャー。
で、砕いては取り、砕いては取りを繰り返すうちに、衛生士のお姉さんのバキュームが(たぶん)血で詰まって吸わなくなり、ヘッド交換を何回もしなきゃいけない事態。ギャー。「あぁ……いま口の中血まみれなんだろうな……」と気が遠くなってるところに、パフュームの「チョコレイト・ディスコ」がなぜか聴こえる。幻聴かと思ったらAir-Gだった。(どうでもいい)
で、いよいよ作業もクライマックスと思われるとこで、でっかいペンチみたいなやつが出てくる。そ、そうか、ソレで引っこ抜くのか……。ギャー。
が、抜けない。どうしても抜けない。あまりに抜けないので先生も汗だく。
おまけに麻酔も切れかかってきてちょっと痛い。いや、なんか、これはけっこう……
痛いって 死ぬって _|\◯ノシ
耐えきれなくて正直に「かなり痛いんですけど」と申告して、麻酔を打ち直す。でもそれももうあんまり効かなくなってしまい、引き続き相当痛い。今までの歯医者シリーズの中で間違いなくワースト一位に痛い。治療中じゃなかったらのたうち回るぐらい痛い!コロスケ!(錯乱)
「なんだ、痛くないな」→「…抜けないの?」→「が、がんばれ俺!」→「が、がんばれ先生!!」
ていう気持ちの変遷があったんですけど、クライマックスがあまりに長過ぎて確信。
これは死ぬなうん……もう考えるのはやめて神に委ねよう……(半ば気絶)
もう体力気力の限界です……と涙目で燃え尽きかけてたとこで先生も「コイツ死ぬな」と思ったらしく(むしろ先生も燃え尽きたらしく)、
「
きょうは、ここでもうやめましょう…(共倒れになるから)」
という救いの声!
よかった、生き延びたよ!!!
その後、切った歯茎を黒い糸が出るハサミみたいので縫合(痛い)
血止めと鎮痛剤を残った歯に埋め込む(すごく痛い)
写真見ながら「今ここが残ってて〜」と説明されるけど何言われてるんだかわからん(痛すぎて)
家に帰り着くと同時に、痛さと安堵のあまりマジ泣きしました。人間って極限の状態から解放されると、勝手に泣けるんだね!!初めて知った!!
次週、治療の続きと言う名の拷問大会第2が待っています。今度こそ死ぬかもしれない。
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